ゲームオーシャン

ゲームの海を渡っていこう。死ぬまでゲームすると決めたゲーム好きが、プレイ日記やレビューを体裁なんか気にしないで好き放題に綴る、ちょっとあやしいブログ。

【46】【祝姫 -祀-】最終章感想③:ラストシーンとエンディングの感想

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正直なところ、ラストシーンは納得いかない。

 

■重大なネタバレは全く、または殆どありません

■重要なネタバレは少しだけあります

■重要なネタバレを含む記事のため閲覧注意

 

最終章の感想記事、その3。

その1とその2はこちらです。

www.gameocean-yunfao.com

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祝姫 -祀-

祝姫 -祀-

 

 

ラストシーンの感想

涼が死んだあと、「涼の死」という事実に対して、教室で意見が割れて言い合いをするシーンがかなり気に入ってる。

 

対立

どのキャラも本当にアイデンティティ露わで、個々の考え方に違いがあって、つい食い入るように読んだ。

キャラ同士の思考の違いが面白い!

それぞれの形での悲しみ方ってものがあるんだよなあ。

人間として、当然のことです。 

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キコちゃん・十重・夏くん

■涼が死んだなんて信じられない。

■涼の起こす(復活の)奇跡をずっと信じてる。

■いつ彼がシャチホコ部に帰ってきてもいいように、彼の居場所を守っていきたい。

 

美濃部先輩・莉里杏ちゃん

■涼が死んだ悲しみをずっと引きずっていく事を、彼が望むとは思えない。

■今となってはシャチホコ部にいても辛いだけで、今すぐにでも逃げ出したい。

■ありえない奇跡を待ち続けるのは、とても無意味で後ろ向きな事。

 

うーむ・・・。

 

キコちゃん

「シャ、シャチホコ部はみんな揃ってシャチホコ部なんだよ?!

 バラバラになったら、涼は悲しむよ?! わかんないのッ?!」

 

美濃部先輩

「スズムンの為に部活を守り続けるぞー、おー、って。

 ・・・そういう気持ちじゃない人だっているのさ」

 

うーむ・・・。う~~む・・・。

 

美濃部先輩についていきます

かなり悩むけど・・・・・・

俺個人としては、美濃部先輩・莉里杏ちゃん派かなぁ。

キコちゃんたちみたいに、心から好きになった男の墓地帰りの奇跡を、いつまでも信じ続けるって方が美談で、ゲームシナリオ向きなのかもしれないけど。

でもやっぱり、どんなに悲しみのどん底に突き落とされたとしても這い上がってきて、涼のいない現実を逞しく生きていけるような、そんな子の方が好きだな。

 

その点では美濃部先輩に強く惹かれる。

みんなよりも年上だからか、または家庭環境から独り立ちへの意識が高いからか、最も大人な考えを持っていてメンタルも強めだと思う。

十重の、涼への想いはどうするのかっていう質問に対して、

 

先輩「綺麗に整頓して、・・・小さく畳んで心にしまうよ。

   そして、悲しみから立ち直って元の日常に戻って、

   ・・・空のスズムンに、一日でも早く、元気な自分を見せたい」

 

って答えてる。

あーいいなぁ~、先輩素敵だなぁ~。

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それでも私たちは死ぬまでシャチホコ部

みんなそれぞれ、考えを整理して進むべき道を見定めた。

キコちゃん ⇒ 涼の帰りを信じて待ち続ける

夏くん ⇒ 上に同じ

十重 ⇒ 上に同じ+シャチホコ部の2代目部長就任

美濃部先輩 ⇒ 涼への想いに折り合いを付け、高校卒業と同時に独り立ち

莉里杏ちゃん ⇒ 涼への想いに折り合いを付け、アイドルをがんばる

涼への想いはそれぞれでも、

シャチホコ部の大切な仲間である事に変わりは無い!

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いい仲間たちだ。

こんな感じで一応スッキリして、あとはエンディング、そのあとエピローグがあって終了だな、ああいい物語だった!

 

・・・って、思ってたんですけどねえ。

 

祝姫 -祀-

祝姫 -祀-

 

 

涼、ついに守護霊となる

ここまでの、それぞれの方法での心の整理をつける云々のくだりを、全て呑み込んでカウンターしてしまうような、大事件が起きました。

なんと、涼が霊となって復活(?)。

えー・・・。

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みんな本当に幸せなのか?

雛形先生に蓄積されてた煤が解放されて、それをシャチホコ部のみんなが浴びたので、霊障を受ける身体に戻ったって事そのものは、まぁいいと思う。

一応理屈も通ってるし。

しかしなぁ・・・なんか興醒めである。

さっきまで、待つ・待たない、信じ続ける・踏ん切りを付ける、で本音トークしてたのは何だったんだ。って思ってしまったよオイ。

 

涼の姿(半透明だけど)は見えるし、声も聞こえるんだよねえ?

でも、触れることはできないんだよねえ?

それって、辛すぎない?

普通に愛し合う事ができないじゃん。

いや、触れ合えないからって愛し合えないなんて事はない!とか、そういう綺麗事っぽいのは抜きにして。それって普通の事ではないからね。

しかも、霊だから神出鬼没(というか常時見られてる気がする)の上、本人が言うようにこれからずーっと一緒に居るんだよね?

地獄www

・・・だと思うのだが、いかがなものか。

 

こんな感じで涼が常に近くにいたら、キコちゃんも莉里杏ちゃんも十重も、絶対に新しい恋できないよ。

一生、心から愛してる相手を抱き締める事も抱き締めてもらう事も出来ないまま生きるってこった。

バッドエンドすぎるんだが。

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あれ? でも、このシーンでは明らかに抱きついてるな・・・。

触れられる・・・のか・・・?

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んー・・・よく分からない・・・。

でも、幽霊スズムンが常に一緒にいる限り、生きてるシャチホコの5人は真っ当な人生を送ることは出来ないような気がしてならない。

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↑てか、キコちゃんの服装死ぬほど可愛いな・・・。

 

中途半端に復活させた理由がよく分からない

そもそも、霊障という物の扱いとして復活させた理由って何かあるのかな・・・。

主人公補正で最後はやっぱり生きていければ、っていうのが理由だというならば、奇跡の代償で死なせた理由がよく分からない。意味なくね?

まぁ、あの時は過去の村人たちに正しく罰が下されるっていうくだりがあったので、十重の願った睦と鈴女の幸福が自分に返ってきたっていう流れで、死から蘇ってきたというのは良かったと思う。面白かったし、感動した。

でも、じゃあ何でもう一度死なせたんだろう。

十重の人間として、女としての成長を描くため?

しかし、そうなると今度は最後に霊障復活させた意味が無くなる。

 

・・・って考えるのは自分だけかな。考えすぎ?

 

思うに。

昔、煤払っていうグレートな男がいたんだ。

彼から、私たちは本当に大切なものを貰った。

今、私たちが自分の意志でそれぞれ夢に向かって正しく生きていけるのは、彼のおかげだ。感謝。

みたな締めの方がしっくり来たんじゃないかなぁ。

 

キコちゃんは涼じゃない誰かの、素敵なお嫁さんに。

美濃部先輩は独り立ちし、いつか暖かな家庭を持つ。

莉里杏ちゃんは普通に「来栖莉里杏」としてブレイク。

十重は他の3人の誰よりもイマドキ女子を堪能する。・・・または、十重に限っては涼の事だけをずっと想い続けながら巫女をするのもアリかなって気がする。

 

美濃部先輩みたいなクソな家庭で散々辛い思いをしてきた子が、家族を作って幸せに暮らした、みたいなエピローグだったら感動して泣きそう。先輩推しだし。

 

一例だけど、上述みたいな感じのエピローグであったなら涼が居た意味というものをしみじみと思う事ができるんじゃないかねえ。

霊の涼がいつまでも居たら、皆いつか腐ると思う。

 

まとめ

本編序盤から終盤まで本当に面白かった!

しかし、ラストの涼の復活だけが、なんかヤだ。

もちろん、作者である竜騎士07にはしっかりとした考えとテーマがあって、こういう結末にしたんだろうけど・・・・・・それを自力で読み解けなかったってのが悔しくて尚更ヤなんだよね。めちゃめちゃ気に入った作品なだけに。

納得できる解釈の仕方を誰かが教えてくれたなら、どんなに幸せか。

 

祝姫 -祀-

祝姫 -祀-